学資保険VS定期預金・終身保険 どれが得?

学資保険は保険会社と契約して、お金を預けて運用して利息を増やす商品ですが、金融機関で同じようにお金を増やす商品はほかにもいろいろあります。

 

たとえば、株や投資信託、FX。
これらの商品はご存知の通り、元本が保障されていないハイリスク・ハイリターンな商品です。運用次第で大きく増やすことも期待できますが、大きく元本が割れてしまう危険性もあります。お子さんの学資保険を確実に準備したい場合は、やはり不向きな商品ですね。

 

では、元本割れしない商品はというと、銀行の「定期預金」や保険会社の「終身保険」があげられます。大きく増やすことはできませんが、元本割れする危険性はありません。(終身保険は中途解約した場合、元本割れすることもあります)

 

元本割れする危険性のないこの2つの商品と学資保険では、どちらが教育資金を準備するのにいいのかちょっと比較してみましょう。

<定期預金 vs 学資保険>

定期預金とは、預け入れたときの金利が満期日まで適用されるもので、普通預金より利率が良い長期固定金利商品です。

 

満期は、1か月、1年、3年、5年などいろいろな期間を選ぶことができて最長は10年。満期が長いほど金利が高くなる仕組みになっています。預け入れる金額が300万円以上だと”スーパー定期300”として300万円未満の定期預金より高い利率で運用することもできます。

 

定期預金は原則として中途解約できませんが、何かの事情で中途解約した場合、「中途解約利率」が適用され、一般的に普通預金利率と同じ利率が適用されます。それでも預金ですから、元本割れすることはもちろんありません。最長で10年ですが、金利が低い現在は短い満期を設定するほうが、金利が高くなったときにその恩恵を受けることができますし、中途解約する可能性が考えられるなら、満期を短くして継続していく方法が結果的にお得になることもあります。

 

また、定期預金にはある程度まとまったお金を預ける「定期預金」と、毎月決まったお金を自動的に積み立てていく「自動積立定期預金」があります。定期預金は、預け入れ額が300万円以上になると「スーパー定期300」としてさらに高い金利で運用することができます。

 

◆定期預金の返戻率
現在の普通預金金利は、0.02%くらいですが、定期預金は1年満期で通常0.03%、キャンペーンなどで利率が良い場合は0.5%くらいです。キャンペーンはボーナス時期に合わせて行うことが多く、「新規預け入れ」や「口座開設」、「インターネットバンキング限定」などと条件がある場合もめずらしくありません。でも、1つ注意しなければいけないのは、キャンペーン金利の適用は”初回満期日まで”ということです。自動継続扱いにしておけば、満期がくるとその時点の金利で新たに定期預金を自動的に作成するのですが、その際は通常の定期預金金利に戻ってしまいますので要注意!

 

仮に景気が良くなって、100万円を下の金利で18年間預けた場合の返戻率は・・・
・金利0.3%の場合・・・約104万円(返戻率104%)
・金利0.5%の場合・・・約107万円(返戻率107%)
・金利1.0%の場合・・・約115万円(返戻率115%)

 

(*いずれも20%税引き後の金額です)

 

死亡保障や医療保障など契約内容にもよりますが、現在の学資保険で返戻率の高いものは114%を超えていますので、定期預金の金利が1.0%以上になれば定期預金の方が有利といえます。
でも、定期預金金利が上がれば、学資保険の金利も上がると予想されますので、金利の上昇時にはよく比較・検討するようにしてください。

 

 

◆定期預金のメリット
・元本割れがない
・将来的に金利が上がる可能性がある
・預金保険制度の対象(銀行が破たんしても元本1000万円と利息は保護される)
・年齢制限がない

 

◆定期預金のデメリット
・死亡保障や医療保障などの保険が付けられない
・現在は金利が低い
・中途解約したら金利が下がる

◆結論!現時点では、学資保険の方が有利!

定期預金と学資保険を比較するポイントは2つ。それは「貯蓄性」と「保障」です。
「貯蓄性」で考えてみると、現在は学資保険の方が金利が良く、返戻率が高いため有利。

 

でも、今は低金利でも、将来的に金利が上がることが考えられます。
今後金利が上がったとき、定期預金なら1年など満期を短くしておけば、満期時に自動的にその時点の金利を適用して継続します。一方、学資保険は満期までの固定金利商品ですので、契約時の金利が18年続くことになり、途中で金利が上がってもその恩恵を受けることができません。
逆に金利が高いときに学資保険に入れば、その金利が続くことになりますので、金利上昇時には大きなメリットになります。

 

そして、もう1つ比較しなければならないのは「保障」です。
これは定期預金にはない学資保険ならではの大きな強味かと思います。

 

定期預金には契約者の死亡保障を付けることはできなく、契約者である親に万一何かあった時も、積立定期預金の場合はその後も自力で積み立てなければなりません。それって経済的になかなか難しいことですよね?
その点、学資保険なら死亡時の保障を付けることができますので、万が一のことがあっても教育資金を心配する必要はありません。

 

そのため、「教育資金を確実に貯めたい」という人は学資保険を選ぶ方が良いと思います。
すでに親の死亡保障をがある生命保険に加入していたり、資金に余裕がある人であれば、金利上昇の恩恵を受けることができる定期預金でも良いと思います。
また、リスクを分散して定期預金と学資保険を併用するのも考えてみるといいかもしれませんね。

<終身保険 vs 学資保険>

学資保険の代わりとなる保険として、最近話題になっているが終身保険です。
ファイナンシャルプランナーに学資保険の相談をしたら、終身保険を勧められたという方もいらっしゃるかと思います。終身保険と言えば死亡保障がメインの保険で教育資金とは関係なさそうなメージですが、一体なぜ終身保険が学資保険の代わりになるのでしょうか?

 

終身保険とは、その名の通り契約期間の期限がない生命保険で、被保険者が亡くなったり、高度障害状態になった場合に死亡保険金が払われる保険です。保険料の払い込みが終わっても、解約ない限り一生涯保障されるのが大きな特徴です。

 

終身保険にもいくつか種類があるのですが、学資保険の代わりとされるのが「低解約返戻型終身保険(ていかいやくへんれいがたしゅうしんほけん)」です。

 

低解約返戻型終身保険とは、
保険料を支払っている間の解約返戻金(解約時に戻ってくるお金)を低くすることで、従来の終身保険より保険料が安いのが特徴の保険です。被保険者を父親しておけば、もしもの場合にはすぐに保険金がが受け取れますし、死亡しなくて満期が来たら教育資金として使うこともできます。

 

たとえば、払い込む期間を大学進学前に終わらせれば、あとは好きな時に解約して保険金を受け取れば、学資保険と同じように教育資金として使うことができるというわけです。

 

また、満期が来ても解約せずに据え置けば、さらに返戻金が増えていきますので、将来の老後の生活資金にするなど自由に使うことができますので、利便性が良い保険商品と言えると思います。

 

そして、学資保険と大きく違うのは、被保険者が”子”ではないということです。

 

      学資保険 終身保険
契約者   父    父
被保険者  子    父
保険金受取人 父 母

 

 

学資保険は子供がいないと加入できませんが、終身保険は子供がいる、いないに関係なく加入できますので、子供が生まれる前から将来のために早い段階で準備できるのも特徴です。

 

でも、1つ注意なければいけないのは、”中途解約”です。
この保険は、保険料を支払っている間の解約返戻金を低く設定して保険料を安くしている保険で、中途解約を前提に作られていないため、中途解約すると大きく元本割れしてしまいます。
学資保険も中途解約すると解約時期によっては8割から9割程度の元本割れはしますが、終身保険の場合は6割から7割程度元本割れしますのでご注意を!

 

◆終身保険の返戻率
終身保険の返戻率は、商品や契約内容にもよりますが、18年満期をで110%前後の場合が多いようです。学資保険は返戻率の高いもので114%くらいなので同じくらいか少し終身保険のほうが低い程で大差はないように思われます。

 

学資保険は満期が来たら解約することになりますが、終身保険は満期が来ても解約せずにそのまま据え置くことができ、据え置いた分だけさらに利息が付いていきます。そのため、返戻率はどんどんガリ続けていくメリットがあります。ただ、教育資金をほかで準備するか、お子さんが大学に進学しないという状況になればということですので、現実的ではないかもしれませんね。

 

また、満期が来る前に中途解約た場合、終身保険は確実に大きく元本割れしますので、学資保険より解約返戻金は少なくなります。

 

 

◆終身保険のメリット
・親が死亡した時は、すぐに死亡保険金が下りる
・死亡保障が学資保険より高い
・満期が来ても解約せずに据え置けば、解約返戻金が増えていく
・満期が来ても解約せずに据え置けば、死亡保障も続く

 

 

◆終身保険のデメリット
・子の医療保障がない
・中途解約すると積み立てた7割程度しか戻らない
・学資保険のような中途で受け取れる「お祝い金」がない

結論!貯蓄重視なら「学資保険」、保障重視なら「終身保険」!

終身保険と学資保険を比較するポイントも「貯蓄性」と「保障」になります。

 

まず、「貯蓄性」で考えてみると、満期時に解約する場合は学資保険の方がわずかながら返戻率が高く有利です。それに満期前で中途解約した場合も終身保険は学資保険よりも大きく元本割れするリスクがあります。
もし、中途解約する恐れがあるのなら、学資保険も時期によっては元本割れすることがが考えられるため、その場合は元本割れの心配がない定期預金を選ぶことをおすすめします。

 

もう1つの「保障」で考えてみると、終身保険の方が死亡保障は解約返戻金より上回っていますし、満期が来ても解約しなければ、保障もずっと続くので有利です。
もし、別に親の死亡保障がある生命保険に入っていれば、死亡保障は重視しなくてもいいので、その場合は”死亡保障なしの学資保険”を選ぶと一番返戻率が高くなります。

 

終身保険も学資保険もそれぞれメリット・デメリットがありますので、どちらを選ぶかは「貯蓄性」なのか「保障」なのか、保険加入の目的をはっきりさせることが大切かと思います。

 


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